<事業終了>北海道の地域観光事業支援は「どうみん割」&「ほっかいどう応援クーポン」|徹底解説!
目次
①地域観光事業支援とは?
②北海道の地域観光事業支援は「どうみん割」&「ほっかいどう応援クーポン」
③どうみん割&ほっかいどう応援クーポン 最大の変更点
④OTAでも販売されます!
⑤北海道の地域観光事業支援 まとめ
⑥新しい旅のスタイルとどっちが得なの?一番お得な料金は?
①地域観光事業支援とは?
GoToトラベルは2020年12月を最後に(2021年1月の予約も可能な時期はありましたが、キャンセル料補償という対応となりました)事業が中断してしまっておりました。その当時、国が主体となって「GOTOトラベルやるぞ!」という感染状況ではありませんでしたが、感染者が非常に少ない県というのも存在していました。そこで「都道府県の裁量で感染状況をみながら上手くやってくれ!」とGOTOトラベルの予算の一部を配ったもの、それが「地域観光事業支援」です。
元々が国のGOTOトラベルに充てる予定の予算であり、GOTOトラベルよりも割引の恩恵が少ないことから通称「ミニGOTO」などとも呼ばれておりました。当記事内では省略の為、ところどころで「ミニGOTO」と呼ばせて頂きます。
支援内容は、50%の宿泊代の割引(最大5,000円)と、土産店・飲食店などで使えるクーポン上限2,000円分、と国が定めております。
「2021年4月1日以降、準備が出来た都道府県からやってくれ!」と、実はこの事業は春から決まっていたものでした。春にスタートし、早々に事業を終了としている県もございました。北海道においてはこの地域観光事業支援のキャンペーンではなく、「新しい旅のスタイル」が4月に開始されましたが、こちらも5月途中に中止することになりキャンセル料補償…、ということになってしまいました。
秋にはワクチン接種も進み、感染状況が大幅に改善されましたから、北海道でもこの事業が開始されるのか?と予想しておりましたが、またもや北海道では「新しい旅のスタイル」が再開し、10月15日から11月15日迄。その後12月5日チェックアウト分まで延長されることが決まり、その終了翌日である・・・
12月6日(月)~北海道の地域観光事業支援がスタートいたします!
②北海道の地域観光事業支援は「どうみん割」&「ほっかいどう応援クーポン」
地域観光事業支援は国の定めた事業(支援金)の総称であり、キャンペーンの名称は各都道府県の自由設定です。
北海道では、ややこしいことに最大5,000円割引の事業を
どうみん割
と呼び、
2,000円分のクーポンは
ほっかいどう応援クーポン
と名づけられました。
つまり、北海道の地域観光事業支援(ミニGOTO)は
どうみん割 & ほっかいどう応援クーポン
ということになります。
さて、「どうみん割」については非常にややこしく、昨年行った「どうみん割」や、この事業の開始前日まで行っている「新しい旅のスタイル」とは一心同体でありながら中身が別物となります。
昨年の「どうみん割」、今年の12月5日まで行われている「新しい旅のスタイル」、今回の「どうみん割」いずれも事務局は「どうみん割事務局」です。しかし、これまでの2つのキャンペーンでは最大10,000円の割引を行うことが出来ました。
しかし今回は割引上限が5,000円となり少々寂しく感じられますが、それとは別に2,000円分のクーポンが付くというものです。というのも、地域観光事業支援は国の方でルールを定めておりますから、それに基づかなければならないからです。
しかし、名称が「どうみん割」ですから大混乱です。「新しい旅のスタイル」は略し方が難しい名称ということもあり、ホテルの現場ではずっと通称「どうみん割」でしたが、また新たに「どうみん割」が登場することになりました・・・
~ホテルスタッフとの電話のやり取り~
「どうみん割の件なのですが・・・」
「12月5日までのですか? 12月6日からのですか?」
「12月5日までの方です・・・」
「あぁ、新しい旅のスタイルの方ですね。混乱するから今更ですがそっちは新しい旅のスタイルと呼ぶようにしましょうか・・・」
こういった感じです。。。
③どうみん割&ほっかいどう応援クーポン 最大の変更点<併用ルール>
まずは割引「どうみん割」について、割引については低目の価格帯で細かく分けている、というだけで仕組みとしてはあまり変わりはありませんが、注意点があります。
<①注意点>
3,000円~3,999円の価格帯だけは、最大半額となる1,500円割引ではなく、1,000円割引となります。
というのも、当初は3,000円台は最大半額の1,500円割引を行う予定だったようなのですが、それでクーポンを2,000円渡してしまうと1,500円で泊まれて2,000円クーポンがもらえることになり、単独でちょっと儲かってしまうことになります。それは避けようと、3,000円台だけはクーポン配布を1,500円にする予定のようでした。しかし3,000円台だけクーポン3枚(500円×3)、それも奇数って、今度はクーポンの管理が煩雑になってしまいます。それを考慮してクーポン配布は2,000円で統一しよう!しかし儲けさせてはダメだから、割引の方を1,000円に下げよう!と(恐らく)紆余曲折の上、行き着いたわけです。
ホテルとしては、これまでの「新しい旅のスタイル」では、3,000円台は1,500円割引だったわけなので、間違って1,500円引きしてしまいそうで、どっちにしても混乱ではあります。。。しかし、3,000円台での販売はしていない、というホテルが多いでしょうから、気にならないところが多いのかな、とは思います。
<②最大の注意点(変更点)>
併用の順序が逆!
今回の「どうみん割」で一番ビックリだったのは、市町村との併用は可能ではあるのですが、
市町村割引を先に適用させる
というルールとなっております。これまで、国のGOTOトラベルはもちろん、北海道の「新しい旅のスタイル」も市町村の割引と併用が可能でしたが、併用する際の割引の順序は
国 ⇒ 北海道 ⇒ 市町村
でございました。しかし今回の「どうみん割」では
市町村 ⇒ 北海道
という順番になります(国は登場しませんので)。
具体例として、6,000円以上の宿泊で5,000円割引を行うことが出来る「札幌冬割」を例にご紹介いたします。
例)9,000円の宿泊の場合、札幌冬割で5,000円引きで4,000円。
4,000円から「どうみん割」で2,000円引きし、支払いは2,000円。
尚、この場合クーポンは札幌スマイルクーポン2,000円分と、ほっかいどう応援クーポン2,000円分がもらえます。
2,000円の支払いで4,000円分のクーポンがもらえるのですから、非常にお得なのには変わりありませんが、もし逆のことが可能だった場合・・・
架空の例)11,000円の場合、「どうみん割」5,000円引きで6,000円。そこから札幌冬割で5,000円引きで1,000円の支払い。1,000円の支払いで併せて4,000円分のクーポンがもらえる、ということになります。
本来、北海道は179市町村を統括する位置(上)におりますから、北海道の割引を先ず適用させるのが通例でございました。しかし上記の例のように1,000円の支払いで4,000円分のクーポンがもらえる、というのはやり過ぎだろう!ということを考慮したのでしょうか、これまでの通例がひっくり返り「市町村割引」を先に適用した後に「どうみん割」を適用させることになりました。様々な事情があるのだとは思いますが、結果的に北海道が市町村により多くのお金を使わせることになりますから、市町村をまとめる親分としては少々情けない感じはしてしまいます。。。
また、ホテルにとっては非常に販売がしづらい制度となりました。
<WeLove札幌宿泊キャンペーンとの併用について>
例としてこれまた札幌で進行中(2021年11月現在)の「WeLove札幌宿泊キャンペーン」との併用でご紹介いたします。(※WeLove札幌宿泊前売は<前売券>の要素がある為、併用は出来ないかと思われましたが、「併用は可能」と連絡がありました。ただし、併用するかどうかはホテルに委ねるとのことです。)
また、WeLove札幌をご利用の際にお渡しするクーポンについては宿泊代金にも使用することが出来ましたが、「どうみん割」を併用をする場合にはクーポンを宿泊代金への支払いに使うことは出来なくなりますのでご注意ください。
例)11,000円の宿泊の場合、
※※※「WeLove札幌宿泊前売」をご購入されている方に限り※※※、5,000円分の宿泊前売を充当させられます。
残6,000円に対して「どうみん割」は3,000円割引ですから、現地では3,000円の支払いとなります。クーポンはWeLoveクーポン2,000円分と、ほっかいどう応援クーポン2,000円分を頂けます。
先ず、WeLove札幌宿泊前売を購入されている方向けに限定してインターネットなどでプランの販売を行うことは難しいです。もしもインターネットで公開してしまうと、<WeLove札幌前売>を購入されていないのに誤ってご予約される方が増え、その対応にホテル側もまた混乱してしまいます。その為、インターネットで販売することは控えますから、そうすると中々販売することが出来ません。
その為、多くのホテルではWeLove札幌との併用での販売は行われない可能性が高いです。
仮に順番が逆で「どうみん割」が先に適用できたとしたら、「どうみん割」適用後の料金に対して「WeLove札幌前売」を買っている方は使用することが出来ますよと、要はお客様の選択・自由にすることが出来たのですが、順序が逆である為、そうしたことが出来ません。
<札幌冬割との併用について>
また、札幌冬割に関しては上記の例で登場させましたが、単純にもう完売しているホテルが多く、こちらも残念ながら併用販売を行わないホテルが多いと思われます。
<料金を固定できるホテルでは販売しやすい>
【料金を固定で販売しやすいホテル】では併用販売がされる可能性が高いです。複雑な併用の割引でも、割引前料金が固定されているならパターンは少ないですから、「割引後料金は〇〇〇〇円です!」とプランとして販売することが出来ます。
例)「1泊2食:15,000円」というホテルで、その市町村が5,000円割引のキャンペーンを行っているとしましょう。
15,000円から「市町村割引」▲5,000円で10,000円。そこから「どうみん割」▲5,000円で、5,000円の支払い。となります。
この場合、「〇〇割 と どうみん割 併用で、15,000円→5,000円に!」と販売することが出来ます。
例2)「1泊2食:15,000円」というホテルで、その市町村が金額に関係なく「半額」のキャンペーンを行っているとしましょう。
15,000円から「市町村割引」▲7,500円で7,500円。そこから「どうみん割」▲3,000円で、4,500円の支払い。となります。
この場合、「〇〇割 と どうみん割 併用で、15,000円→4,500円に!」と販売することが出来ます。
札幌市内のビジネスホテルは、その日にちや曜日によって料金を変動させていることが多い為、なかなかこのようには販売し難いと思われます。主流はミニGOTO単独になると思われます。
④OTAでも販売されます!
ミニGOTOは予算が膨大ということもあり(他に流用されていないのであれば北海道で140億あるはずです)、OTA(OnlineTravelAgent:ネット旅行代理店)でも広く販売されると思われます。
https://www.jalan.net/kanko-shien/
じゃらんではA定率・自動適用タイプとB定額・獲得タイプと、2パターンに分けておりますが、北海道においては
3,000円~の場合は「1,000円引のクーポン」
4,000円~の場合は「2,000円引のクーポン」・・・
と、クーポンの額としては「定額」となりますので、「B定額・獲得タイプ」となります。自分が予約するプランの価格に合わせたクーポンを先に取得した上で宿泊予約に進みますと割引が適用される仕組みになります。
因みに「A定率・自動適用タイプ」は宿泊金額に応じて、自動的に50%OFFの計算をして割引を適用してくれる優れものです。昨年のGOTOトラベルは1円単位で35%割引という仕組みでしたから、じゃらん・楽天ではGOTOトラベルの仕様に合わせて自動計算してくれる仕組みを作り上げておりました。
るるぶ・JTB等は自分でクーポンコードをコピーしておいて、入力欄に貼付けする必要があります。
しかし北海道の「どうみん割」では価格帯で割引額を分けておりますので、自動計算での適用は恐らく出来ませんのでBタイプということになってしまいます。
※早々にじゃらんnetにて販売されると思われましたが、12月中旬時点では販売されておりません。今後販売されるかどうかも不明です。
※楽天トラベルは期間をギュッと限定して販売されます。
※るるぶでは販売されておりました↓
https://www.rurubu.travel/deals
OTAは、どうみん割事務局に届け出をすれば参画が可能となりますため、GOTOトラベルと同様、沢山のOTAで販売されることが想定されます。
⑤北海道の地域観光事業支援 ルール・まとめ
<重要ルール>
利用者:北海道民限定(※後に東北6県に拡大)
泊数制限:一つのホテルには1ヶ月・5泊まで
一つのホテルにつき1ヶ月で5泊以内、という制限が初めて付きます。連泊制限ではありませんが当然5連泊が最長となります。6泊目以降は割引が適用されません。(離島でフェリーが欠航した為に延泊する場合などを除く)
販売開始:11月27日(土)~
期間:12月6日チェックイン~12月29日チェックアウト分まで
⇒延長:1月4日チェックイン~3月11日チェックアウト分まで
⇒9月1日チェックアウト分まで
来年のGOTOトラベル本番も既に報道なされておりますが、旅行の平準化を図る為に土曜日のクーポン付与額を下げたり、GWを外す予定をしているようですが、このミニGOTOも同様の観点から正月を外しているものと思われます。
<どうみん割 割引額>
ほっかいどう応援クーポンは一律で2,000円分
尚、ほっかいどう応援クーポンはGOTOトラベル地域共通クーポンに参画していた事業者(店舗)にご案内がいっているようですから、沢山の・そして様々な店舗で使用可能になる見込みです。
⑥新しい旅のスタイルとどっちが得なの?一番お得な料金は?
では「新しい旅のスタイル」は12月4日の宿泊まで。12月5日だけお休みで、12月6日から「ミニGOTO」が開始されるわけですが、どっちが得なんだ?と悩む方も多いと思います。先に結論を申し上げますと
15,000円以上は「新しい旅のスタイル」の方が得
15,000円未満は「ミニGOTO」の方が得
となります。
※「ほっかいどう応援クーポン」は2,000円のお金として計算させて頂きます。
例1)8,000円の場合
新しい旅のスタイル:3,000円引きで5,000円 終わり
ミニGOTO:4,000円引きで4,000円。更に2,000円クーポン貰える。実質2,000円となり、3,000円勝ち
例2)では5,999円だったら?
新しい旅のスタイル:2,500円引きで3,499円 終わり
ミニGOTO:同じく2,500円引きで3,499円。更に2,000円クーポン貰えるから2,000円勝ち
10,000円以下の価格帯は、新しい旅のスタイルの割引価格帯をどうみん割が網羅しており、割引額で新しい旅のスタイルがミニGOTOを上回ることは無いだけでなく、8,000円~9,999円も加わっておりますから、その価格帯ではミニGOTOの方が割引額だけでも上回ります。更に2,000円分のクーポンが貰えますから、ミニGOTOが10,000円以下は圧勝です。
10,000円~14,999円の価格帯ではどちらも割引額は5,000円でありますから、クーポンが貰えるミニGOTOの方がクーポン分だけお得ということになります。
次に、15,000円の壁が登場します。
15,000円を超えますと新しい旅のスタイルは7,500円割引が登場致しますので、
例3)15,000円の場合
新しい旅のスタイル:7,500円引きで7,500円の支払い。
ミニGOTO:5,000円引&2,000円クーポンで実質8,000円。 500円の負け
となります。
ミニGOTOは割引とクーポン合わせて7,000円の支援がMAXとなりますから、新しい旅のスタイルの7,500円には絶対に勝てないということになります。15,000円の壁で一気に逆転し、その後もずっと「新しい旅のスタイル」が勝つ、ということになります。
ではミニGOTOはいくらの場合が一番お得なの?
絶対に単独では「儲かる」ことは出来ないように設定されておりますが、
3,000円の場合(割引1,000円&2,000円クーポン)
4,000円の場合(割引2,000円&2,000円クーポン) と
3,000円と4,000円は「実質」無料です
それ以上は
5,000円なら支払いが2,500円になり2,000円クーポンで実質500円
6,000円なら支払いが3,000円になり2,000円クーポンで実質1,000円
8,000円なら支払いが4,000円になり2,000円クーポンで実質2,000円
10,000円なら支払いが5,000円になり2,000円クーポンで実質3,000円
と、プラン料金の上げ幅の半分だけ実質支払額が増えていくわけです。
高ければ高いほどそれに見合ったホテル・部屋・プランになるわけですから、一概に一番お得な価格というのは言えませんが、各価格帯のスタートの金額
3,000円・4,000円・5,000円・6,000円・8,000円・10,000円
が「割引ロス」が少なくお得と言えるでしょう!
以上、北海道の地域観光事業支援「どうみん割」&「ほっかいどう応援クーポン」についてご紹介いたしました。